2014年1月10日金曜日
 


≪熔ける ~大王製紙前会長 井川意高の懺悔録~≫


話題性があり、人気のせいか初版では入手できず、3刷が出て入手できました。

知られざるカジノ業界や製紙業界、また創業家の生活の一端が垣間見られる内幕本です。

ギャンブルにのめり込んでしまったという点はありますが、

井川氏は、基本的に周囲に気を遣う真面目な人間なのではないかと思わせる筆致でした。


本書執筆のきっかけは、世間への言い訳という面もあるとは思いますが、

刑務所に入る前に真摯にこれまでの人生の総括をしておきたかった面が大きいように感じました。


一般論として、「しょうもない経営者」「ボンボン」「反省がない」等の批判については

仕方がないとしても、全体を通して明るく、とでも言えば良いのか

ご自身の立場を踏まえたうえで、暗くならずに前向きな印象が伝わってきます。


ちなみに本の帯にあったホリエモンのコメントが、私の所感と同じでした。


失敗しない人間などいない。
 
人生は何度だってやり直せる。
 
今はどん底にいる気分であろう井川さんが、
 
これから何を学び、出所後どんな活躍をされるのか

今から楽しみにしている。