2014年1月29日水曜日

 
 
太平洋戦争の終戦後もフィリピン・ルバング島で30年間戦い続けた
 
元陸軍少尉の小野田寛郎(おのだ・ひろお)さんが今月16日にお亡くなりになりました。
 
享年91歳           
 
 
戦争の大きなうねりに二十代からの三十年を捧げ、

常に死と向かい合わせに極限状態を生きた真の軍人。

任務解除命令が届かない中「お国のため」を信じて活動を続けてきた30年。

帰国後、一部メディアでは「軍国主義の亡霊」などと中傷を受けたそうですが、

この人が真摯に誠実に行動を続けてきたことに疑いの余地はないと思います。
 
ご冥福をお祈りいたします。


生前の彼の著書には、こう記されていました。
 

私は戦場での30年、「生きる」意味を真剣に考えた。
戦前、人々は「命を惜しむな」と教えられ、死を覚悟して生きた。
戦後、日本人は「命を惜しまなければいけない」時代になった。
何かを”命がけ”でやることを否定してしまった。
だが、死を意識しないことで、

日本人は「生きる」ことをおろそかにしてしまってはいないだろうか。