2015年9月30日水曜日


2014年度にはグループ全体の販売台数は1018万5000台となり、トヨタを抜いて世界第1位となったフォルクスワーゲン・グループが大変な事になっている。

不正の対象となった車両は、2009〜15年に販売された「ゴルフ」「ジェッタ」「ビートル」の中型小型車。
今回の不正は、ディーゼルエンジン車に違法なソフトウエアを搭載し、排ガス検査時だけ排ガス抑制装置をフル稼働させて有害物質のNOxを抑制し、規制を逃れる悪質な手口だった。
近年の自動車は燃費向上や排ガス抑制のため、さまざまな装置をコンピューターで制御している。
フォルクスワーゲンは、このコンピューターのソフトウエアを不正に調整して、タイヤが動いていないなどの情報を基に排ガス検査が実施されていることを感知し、検査時だけ排ガス抑制装置をフル稼働させることで規制をかいくぐっていたとみられている。 外部からの指摘に対し、フォルクスワーゲンの幹部がどう対応したかは、今後、米議会での調査や、監督官庁の調査などで明らかになるとみられる。
高性能で定評のあったドイツ車で発覚したスキャンダルの根がどこまで深く、どこまで広がるかは現時点ではまだ見通せていない。




トップが「売り上げを倍増させる!」と世界に宣言。
幹部たちは功を焦り、部下に強烈なプレッシャーをかける。
部下はそのプレッシャーから目先の功を優先して不正に手を染めてしまう。
ダーティーワークはもうこのまま行くしかない。
とりあえずバレなかったので大丈夫だろう。
後から知った関係者も火の粉を浴びるのが怖くて口をつぐみ続ける。


大小問わず企業、または組織においてはこのようなケースを起こしかねないということを肝に銘じていきたいと思う事件でした。